小説を書きたい人のためのサイト

小説の書き方(素人)

技術編

文体について

更新日:

 文体とは文章のスタイルです。
 作者によってさまざまな文体があります。

 黒ベレー帽をかぶりなおし、あらためてヤンの右手があがる。ユリアンが息をのみこみ、肺の底まで吸いこんではきだす一瞬に、ヤンの右手が振りおろされる。
「撃て!」
「撃て!」
 光とエネルギーの巨大な波濤が、宇宙の一角に無音の爆風をまきおこした。
 スクリーンに爆発光が咲きみだれる。火力の集中は、ヤン艦隊の得意とするところで、その熟練度は逃げる演技のそれに匹敵するであろう。
『銀河英雄伝説 作:田中芳樹より』

 木造の廊下を回って、部屋へ這入ると、早々と来たものは、もう塊まっている。その塊りが大きいのと小さいのと合わせて三つほどある。中には無言で備え付けの雑誌や新聞を見ながら、わざと列を離れているのもある。話は方々に聞える。話の数は塊まりの数より多いように思われる。しかし割合に落ち着いて静かである。煙草の烟の方が猛烈に立ち上る。
 その中だんだん寄ってくる。黒い影が闇の中から吹き曝しの廊下の上へ、ぼつりと現れると、それが一人々々に明るくなって、部屋の中へ這入って来る。時には五、六人続けて、明るくなる事もある。やがて人数はほぼ揃った。
『三四郎 作:夏目漱石より』

 窓のブラインドは、半分ほど開いている。クリスマス・イヴは大雪で、昨日は一転して青空が広がり、今日はまた曇天に戻っている。
 邦子が赤と白の大きなマグカップを二つ持ち、キッチンから出てきた。熱いわよといいながら、赤い方を涼子に差し出す。牛乳のたっぷり入ったカフェオレだ。自宅でも同じものを飲むけれど、ここでご馳走になるときの方が、ずっと美味しいような気がする。
『ソロモンの偽証 作:宮部みゆき』

 特にどれが良いというのはありません。
 文体も時代と変化します。
 書き続けることで自分のスタイルを模索することになります。
 はじめのうちは以下のルールを守ると良いでしょう。すっきりとして読者に伝わりやすい文章になります。

・文体は短く簡潔に
・肯定文で書く
・修飾語はあまり使わない

-技術編

Copyright© 小説の書き方(素人) , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.