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小説の書き方(素人)

実践編

登場人物の説明はさりげなく

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 登場人物がどんな職業で、はたまたどんな容姿をしているかはとても重要な情報です。
 ただし、なるべくさりげなくあっさりと説明するのがコツです。
 一人称の場合はほぼ主人公の説明はありません。物語を通して、この主人公がどんな人間なのかを伝えることこそが醍醐味です。
(作中、自分で自分のことを説明しだしたら痛い人間だと思います)
 三人称視点の場合は主人公がどんな姿をしているかの情報も必要です。

「なあに、見るとおり、穴をあけられた生娘よ。もう男の二人や三人入れたところでおなじことじゃて」
 坊さまらしくもない冗談をいう。
 ふたりはからからと笑いながら、笠をとった。雲水は、あたまはつるつるに禿げて、白い髯をはやした老僧であった。武士の方は三十四、五歳。彫刻的な男らしい容貌の所有車であったが、右眼は糸のように閉じられたままだ。
『柳生忍法帳・上 作:山田風太郎より』

 ラインハルトはもとの姓をミューゼルといい、貴族とは名ばかりの貧しい家庭に生まれた。帝国歴四六七年(宇宙歴七七六年)のことである。彼が一〇歳のとき、五歳年長の姉アンネローゼが皇帝フリードリヒ四世の後宮に納められたことから彼の運命は変わった。黄金色の髪と蒼氷色の瞳を持つ若者は一五歳にして近衛師団の少尉となり、姉アンネローゼに対する皇帝の寵愛と、彼自身の才幹によって加速度的に栄進していった。
『銀河英雄伝説 作:田中芳樹より』

 柳生忍法帳では、主人公である十兵衛と沢庵和尚の描写がとてもあっさりしています。
 一方の銀河英雄伝説では、ラインハルトの説明が長いような気がしますが、作品全体が冗長的であることを考えるとこれでも短くまとめられている方です。
 どちらも年齢や雰囲気などが伝わると思います。

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